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小学生の頃、手のケガで病院を訪れた事がありました。 数針縫う程のケガにも関わらずに 受付を済ませてもいっこうに名前を呼ばれる様子がありません。 病院嫌いなので建物の中に居るだけで気分が悪くなってくるというのに・・ なかなか名前が呼ばれなくて少しイライラしていた時 ふと、受付横の壁の前に立っている男性の姿が目に入りました。 何をする訳でもなく、じっと下を向いたまま 青白い顔をして立っているその男性は後ろの壁が透けて見えます。 「 このおっちゃんも名前を呼ばれるのを待っているんやろか? 」 などと考えていると、ようやく自分の名前を呼ばれて席を立ちました。 治療が終わり病室から出ると、壁の前に立っていた男性の姿はありませんでした。 途中、消毒などの為に病院を訪れる事なく 抜糸の為に最後に病院を訪れた時、同じ場所に男性が立っていました。 何時から・ 何年間立ち続けているのかは不明です・・ 今でも・・ 呼ばれる事のない名前を呼ばれるのを待って・・・ ずっと同じ場所に立ち続けているのだろうか?・・・・ |