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知り合いの奥さんの看護師さんから聞いたお話です。
少し仕事にも慣れてきた頃、1人で当直勤務を担当する事になりました。 先輩看護師に 『 急患でもない限り時間通り見回りすれば良いだけだから♪ 』 と、笑って肩を叩かれました。 ですが、いざ1人になると緊張します。何事も無く時間が過ぎた真夜中の事。 巡回から戻り、少しほっとして椅子に腰掛けた時にナースコールが鳴りました。 病室に行ってみると、ベットの上のおばあさんが 『 何か分からないが気持ちが悪くて眠れない 』 と、言っています。 『 何処か具合でも悪いのですか? 』 と、尋ねると 『 いいや・身体ではなくこの部屋が・・ 』 と、言います。 慣れない病院で気持ちも滅入っているんだろうと思い 少し落ち着かせてから病室を後にしました。 しばらくするとおばあさんからのナースコールが鳴りました。 病室へ行くと、ベットに腰掛けたおばあさんが 『 やはり何かが居るみたいで怖くて眠れない・ 』 と、言います。 どうしたものかと思いましたが ベットに横になるように促し、しばらくして落ち着いたようなので病室を後にしました。 しばらくするとまたおばあさんからのナースコールが鳴りました。 病室へ行くと、ベットの横に立っているおばあさんが 『 もう怖くて怖くて眠るどころではないのでどうにかしてほしい・ 』 と、言います。 私は、懐中電灯を片手に病室中を見て回り 何も無い事を確認すると、おばあさんをベットへ寝かせて 『 もうすぐ夜が明けるので朝になれば部屋を移るなり何か考えましょう 』 と、優しく声を掛けると少し落ち着いたのか 『 はい 』 と、返事をするおばあさん。 それから朝の交代を迎えるまでナースコールが鳴る事はありませんでした。 交代時先輩看護師から 『 何も無く順調に終わった様ねっ♪ 』 と、声を掛けられました。 順調とは言えないけれど、おばあさんの事だけ引き継いでおこうと 昨夜の経緯を話すと・ 先輩看護師は・・ 『 ○○○号室に○○さんなんて患者は居ないわよっ!? 』 と、言います。 『 そんなはずはありません・ ○○○号室からナースコールが鳴って 3度も病室へ行きましたし・ それに○○さんとも話もしているんですよっ! 』 と、少し興奮気味の私の会話を遮った先輩看護師は 私を連れておばあさんが居た○○○号室まで行きました。 病室を覗くと・ おばあさんの姿など何処にもありませんでした・・ 先輩看護師は 『 何かの見間違いよっ! あまり気にしないでねっ♪ 』 とだけ・ 私に声を掛けました・・・ |