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知り合いの釣人さんから聞いたお話です。
ある夏の日、1人で夜中に海釣りに出掛けました。 平日の真夜中という事もあり、周りに釣り人は居ませんでした。 全く釣れずに夜が明け始める頃に1人の釣り人が来ました。 『 おはようございます♪ 何か釣れました? 』 『 今日はボウズですわぁ・ 』 と、軽く会話を交わした後 釣り人は少し離れた場所で釣り始めました。 しばらくすると釣り人の竿が大きくしなりました。 どうやら大物が掛かっているようです。 網を持っていた私は釣り人に近寄り獲物が上がって来るのを待ちましたが・ 何か変なのです・ 魚が引く訳でもなく走る訳でもなくて・・・ 『 流木にでも引っ掛けたかな? 』 と 釣り人は重そうにゆっくりとリールを巻いています。 夜が明け始めた薄明るい海面にじょじょに上がって来た物はワカメのようでした。 『 海草の塊みたいやねぇ?・ 』 と、釣り人はリールを巻きました・ ようやく海面上に現れたものを見て一瞬身体が固まりました・・ 目を閉じた女性の頭です・ 長い髪が海草のようにゆらゆらと海面で揺れています・・ その時・ 女性の目がカッと見開いたと思った瞬間・ 糸が切れました・・・ 2人共言葉にならない悲鳴を上げ 慌てて道具をかき集めて家まで飛んで帰りました。 今でも釣りはしますがこの場所には2度と行っていません。 |