キャンプ
投稿者:管理人


10代後半頃、和歌山にある
とある山のかわらへ友人と3人でキャンプに行きました。

水道やトイレの設備もあり、1テント500円 ( 当時の場所代 ) の
キャンプ可の場所なのですが、川もかわらも小さくて訪れる方も少なく
結構穴場的な場所だった為、数回遊びに行った事のある所です。

その日は昼過ぎに現地に着きました。
テントを張ったり、晩飯の仕度などしながら川で遊んでいると
かわら側に1匹の白っぽいシマヘビを見付けました。
怖がる友人2人を横目に、Z−Zが捕まえたヘビをさらに怖がるので
そっと元の場所へ放してあげると
友人の1人 ( 仮にHとしておきます ) がヘビに石を投げ始めました。

『 気持ち悪いから死んでしまえっ! 』 と、投石するH。

行き場を失ったヘビは川を渡って逃げようとします。
それでも石を投げ続けるH。
一時川に沈んだりもしましたが、何とか向こう岸に逃げ切ったヘビ・

そのような事があり、日も暮れかけた頃
晩飯の用意も出来たので焚き火を囲んでの夕食となりました。

楽しくお喋りをしながら食事をしている時
何気なく気配のする方へ視線を移すと
向こう岸の木々の間から
火の玉がゆらゆらと舞い上がっていくのが目に入りました。
( ちょうど先程ヘビが逃げて行った辺りから )

『 ほらっ! あれ見える!? 』
と、指差した方に振り向いた2人は
『 えっ!? 火の玉!?・・・ 』
と、目に写る光景が信じられないかのように驚愕しています。

『 あのヘビが死んだから・
  無念の気持ちを訴えて出て来た火の玉かも知れんでぇ?・・ 』

と、2人に話すと

『 火の玉を見たのは初めてやけど・ ヘビは関係ないよっ・・ 』 と、話す2人。

それから日も暮れ空腹も満たされた頃
飲み物が無くなった事に気付いたもう1人の友人 ( 仮にYとしておきます ) が
ジャンケンで負けた者が飲み物を買いに行こうと言い出し
面白そうな案なので皆進んでジャンケンに参加しました。

負けたのはHです。
ふもとにある自販機までは片道1キロ程の道のりがあります。
懐中電灯を片手にしぶしぶ買い出しに行くH。
残る2人は徐々に遠ざかる懐中電灯の灯りが見えなくなるまで見送りました。

しばらくすると 「 ポッ 」 と、こちらへ向かう懐中電灯の灯りが見えました。
『 やっと帰って来たんやなぁ 』 と、2人で話していた時
こちらへ向かう灯りの直ぐ後ろにもう1つこちらへ向かう灯りが目に入りました。

『 あれ? あいつ誰かと一緒に歩いてるんか? 』 と、Y。
直ぐに異変に気付いた管理人は
『 あいつ・ 何か訳解らんもん連れて来てるわっ! 』 と、言いました。

徐々に近づく2つの灯り 『 ここまで一緒に来たらどうするんっ?! 』 と、Y。
かわらへと降りる道の手前に立つ大きな木の影に隠れた2つの灯りが
再び見えた時には1つだけの灯りになっていました。

『 ・・・? 』 と、Y。

今まで感じていた気配が無くなり
普通に?1人で帰って来たHを見るなり

『 なぁなぁ・ 今誰かと一緒に歩いとった? 』 と、Y。

『 誰かって何よっ!?・ 』 と、H。

『 お前の後ろか前か分からんけど・
   懐中電灯を持った者と一緒やったんか?って聞いてんねん! 』 と、Y。

『 またまたぁ・ 驚かそうと思ってぇ・・ 』 と、H。

『 お前が直ぐそこまで来る間もう1つの灯りがずっと一緒やったんやで!
  ヘビなんかいじめるからヘビの霊でも憑いたんちゃうか! 』 と、熱弁するY。

それからしばらくして3人共眠りにつきました。

翌朝目覚めて少し様子がおかしいHが
『 晩は・ テントの周りをずっと歩き続ける足音が気になって
  眠られへんかったわ・・ 初めてのキャンプで嬉しかったのに・・・
   もうキャンプなんか二度とせいへんわぁ・・・・ 』

と、一言・

今現在は知りませんが・
その後Hは二度とキャンプには行っていないそうです。



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