其の七十三 恐怖体験談。


このお話は、タレントの 「 稲川 淳二 」 さんになられたつもりで
稲川さんの語り口調で・・   読んでみてくださ・・・・・・


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この話はぁ・ 知り合いの方から聞いたものなんですがねっ・
その方のお知り合い・ まぁ〜仮にAさんとでもしときましょうかねぇ?・ えぇ・
このAさんの自宅というのはぁ・ 古〜いアパートなんですよねぇ・
まぁ〜昔で言う文化住宅ですよねぇ・
そのアパートの2階の1番奥の部屋がAさん宅なんですよぉ・

ある日の夜・ Aさんがねぇ・ 自宅で1人で居ると・
「 カンッカンッカンッカンッ 」 とぉ・ アパートの階段を上がってくる足音が聞こえる・
「 住人の方が帰って来たのかなぁ? 」 と気にも留めずにテレビへ目を向けたとき・
ふとぉ・ おかしなことに気づいたんですよねぇ・

今現在・ 2階にはAさんしか住んでいないんだぁ・
知らない間にでも引っ越して来たのかなぁ?なんて思っているとぉ・
「 カンッコンッカンッコンッ 」 と足音はこちらへ向かって来る・
「 カンッコンッカンッコンッ 」 とだんだん足音が近づいて来たかと思うと・
やがてAさん宅の前で足音は止まったぁ・

「 誰だろう? 」 と思っていたとき鍵の掛っていなかった玄関の扉が・
「 ギィィィィィィィィ 」 と開いたぁ・
そこに立っていたのは・ そう歳の頃なら40代前後かなぁ・
しばらく手入れされていないであろう髪はぼさぼさでぇ・
無精ヒゲもぉ・ ビッシリッとはやした中年の男がそこに立っているっ・ 友人なんだぁ・

「 なんだぁおまえかぁ久しぶりだなぁ 」 なんて言った後・
「 まぁ立ち話もなんだから上がれよっ 」 って言って部屋の中でぇ・
久しぶりに会った訳ですからねぇ・
あぁ〜でもない・ こぉ〜でもないとお喋りをしていたんですが・
途中・ 話が途切れたとき・ 友人が1枚の紙切れを取り出したぁ・
よく見るとそれは借用書なんだ・ つまり保証人になってくれないか?って言ってる訳だぁ・

「 よせよぉ・ やだよぉ・ 」 なんて最初は言っていたんですがねぇ・
よく話を聞いてる内に・ なんだか友人が哀れに思えた・
金額もたいした額じゃない・ たいした額じゃないと言っても数十万のお金ですからねぇ・
Aさんは考えた・ 考えてぇ考えてぇ・ 悩んだ挙句にサインをしてあげたそうです・


しばらくして月日が経ったある日・ 3〜4ヶ月ぐらいですかねぇ・
Aさんが自宅でくつろいでいるとぉ・
「 コンッコンッ・ コンッコンッ・ 」 と玄関をノックする音が聞こえる・
「 誰だろう? 」 と・ 玄関を開けぇ・ ひょいっと外を覗いてみるとぉ・
どう見てもカタギの者には見えないぃ・ 人相の悪いぃ中年の男が2人立ってるっ・
「 どちら様ですか? 」 と尋ねるとぉ・ 1人の男がぁ 「 にこにこ金融 」 の者ですと言った・

Aさんは1人暮らしですからねぇ・ 他に家族は居ない・
身に覚えのないAさんは 「 お家を間違われていませんか? 」 と言うとぉ・

スーツの内ポケットからおもむろに1枚の紙切れを取り出すとAさんの前で広げて見せた・
一瞬間をおいてから・ 「 あっ! 」 と思った・ そう・ それはまぎれもなく
数ヶ月前にサインしたあの友人の借用書なんだぁ・
恐る恐る友人のことを尋ねてみると・ 自宅も引き払っていてぇ・
連絡が取れないと言うんですよねぇ・ いわいる飛ぶというやつですよねぇ・
そう・ Aさんは友人に飛ばれたんだぁ・

しばらくしてぇ・ 状況がのみ込めてくるとぉ・
全身の毛が逆立って来るような感覚に陥りぃ・
「 ブルブルブルブルブルブル・ 」 と身体の震えが止まらないっ・
なおも震えながらAさんは絞り出すような声でぇ・ あくまでも保証人ですしぃ・
こちらも1度知人にでも相談してから折り返しご連絡させていただきますと言ったそうです・

Aさんは金融屋で借金などしたことはありませんしぃ・
ましてや法律になど詳しい訳ではありませんからねぇ・

するとぉ・ 借用書を持っていた男がAさんがサインした辺りを人差し指で指さしてる・
なんだろうなぁ?と借用書に顔を近づけてぇ・ よぉ〜く見てみたぁ・
それを見て驚いたAさんは全身の力が抜けたようにその場にへたりこんでしまったんだぁ・
そこにはぁ・ ちぃ〜〜さな文字でぇ・ 連帯という文字が記載されていたぁ・
そうっ・ 保証人は保証人でも・ 連帯保証人だったんですよねぇ・

Aさんは声にならない声でぇ・
あのとき友人は確かに保証人としか言わなかったことを伝えるとぉ・

1人の男がぁ・ ドスのきいた声でぇ・
借用書にも書いてあるのは事実ですしぃ・
友人はきちんとAさんにぃ・ 連帯保証人であることを伝えたと・・・

言ったぁっ・ って言うんですよねぇ・ この世の中には不思議なことがあるんですねぇ・

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稲川淳二さんが怪談ライブで・ あの語り口調で・・
上記のお話を真剣な表情で語られている姿を想像すると・
面白いかなぁ?という思いでこのお話を創作してみたのですが・・・・・・


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