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小学生の頃のお話です。
放課後一緒に遊んでいた友人の1人が学校に忘れ物をしたと言い出しました。 もう帰宅しようと思っていた時間でしたので 日も暮れかけていて辺りは暗くなりかけていました。 『 明日にしたら? 』と もう1人の友人が言いましたが、忘れ物は家のカギだと言います。 『 怖いから一緒に来て・ 』 と言う友人。 学校も近くでしたので、3人で忘れ物を取りに行きました。 用務員のおっちゃんに理由を説明して教室のカギを借りました。 借りたカギには1校舎分のカギが付いていました。 家のカギを取って教室を後にして、用務員室に向かう途中で友人が 『 真っ暗な部屋で幽霊に会える方法知ってる? 』 と言い出しました。 よく話を聞いてみると、真っ暗な部屋の角に1人ずつ3人が立ちます。 1人ずつ壁伝いに歩いて前の者の背中をタッチします。 タッチされた者は壁伝いに歩いて前の者の背中をタッチします。 すると、四隅に3人しか居ないので 最後の者は誰の背中もタッチ出来ずに壁に突き当たるはずなのですが 誰か?の背中をタッチする事が出来ると言うのです。 『 めっちゃっ面白そうやなぁ♪ 』 と言う管理人に対し 忘れ物をした友人は全く乗り気ではありません。 『 そんなことで幽霊なんて出ることないし ちょっとだけやってみよやっ! 』 と言う1言で3人は早足で音楽室に向かいました。 音楽室に入り分厚いカーテンを閉めると室内は真っ暗になりました。 さあ始めようと角に向かおうとした時 『 ちょっ・ ちょっと待って!・・ 』 と、忘れ物をした友人が言いました。 『 誰が最後になるん? 』 と言います。 それもそうです。 3人の居所が分かっていれば最後に背中をタッチされて 誰も居ない角に向かって進む事が必然的に分かる訳です。 『 最初に歩き出す者を決めて 真ん中から3人がそれぞれ思う角に歩いて行けば? 』 と言う提案で始まりましたが 『 はじめから誰もおらんで・ 』 と言う忘れ物をした友人の1言で中断です。 声を出したら面白くないし足音も出来る限り出さないようにして 角に誰も居なければ次の角まで進もうという事になり再開です。 真っ暗な音楽室の中央から3人がそれぞれ思う角に向かいました。 最初に歩き出すのはもう1人の友人です。 静かに遊びが始まり背中をタッチされました。 壁伝いに歩いて角まで来ると誰も居ません。 誰も居なかった角を通り過ぎて次の角まで来ると誰も居ません。 一瞬 「 えっ!? 」 と、思いましたがよく考えると当たり前の事なのです。 次の角まで進んで友人の背中をタッチしました。 3度目、背中をタッチされました。 という事は、次もその次の角にも友人は居ません。 誰も居ない角を2つ通り過ぎて友人の背中をタッチした時 突然室内に霊の気配を感じました。 5度目、背中をタッチされました。 という事は、次もその次の角にも友人は居ないはずなのですが 通り過ぎるはずの2つ目の角で背中をタッチする事が出来ました。 それからもう1度背中をタッチされて進み始めた時 忘れ物をした友人が 『 なんかへんやでぇ〜・・ 』 と、叫んで戸を開けようとしましたが開きません。 その時『何をしてるんやっ!』と 開いた前の戸から用務員のおっちゃんが姿を現しました。 その後、ごめんなさいと平謝りでそれぞれ帰宅しましたが 翌日、以後2人の友人からこの遊びの事が語られる事はありませんでした。 何故霊が現れたのか 今でもこの遊びをすると霊が現れるのかは不明です。 |