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先月の初め頃 隣県まで仕事に出かけ現地での仕事を終えたのが夕方七時半過ぎだった。 そこから我社までは高速を飛ばして二時間ちょい 結局会社に着いたのは夜十時頃となった。 当日一緒に出掛けていた同僚は 所用があるので早く帰りたいと言うので帰社後彼をすぐに帰し 私は戸締りと施錠をして十時半過ぎに会社を後にした。 その時は、現地での仕事を終えた時からず〜と喉が乾いていたので 私の会社から私の自宅方向に向かって二三百メーター進んだ処に 自動販売機が在るので そこで缶コーヒーでも飲もうと会社を出る直前から考えていた。 私は通勤に原付を使用しているので ヘルメットをかぶりスターターを回し会社を出発した。 会社は交差点の角地に在るので 交差点前で一時停止し安全確認後交差点を横切った。 ちょうど交差点を通過した辺りからだった。 ヘルメットの装着感はそのままに 頭が左右から押さえつけられるそんな圧迫感を感じ始めたのは。 ほんの数秒走った所に休憩場所を定めていた私は まぁ、あそこまで走れば一服できる。そう思いバイクを走らせた。 自動販売機の手前二三十メーター 止まる為にブレーキをかけ始めた頃にヘルメットの中だけで聞こえる。 そんな感じで頭の中に声が響いた。 「 ぎゃ〜っ! 」 動物の鳴き声や物が出す音では無い。 男の声 そう、間違いなく男の声、私自身にそう認識させる声が響いた。 バイクは予定通り自動販売機の前で止まった。 私はヘルメットを脱ぎ圧迫感から解放された。 コーヒーを飲みながら、ぼ〜と目の前の、オープンを 間近に控えたファミリーショップの建物を見て思い出した。 この建物を建設中にエレベータの誤作動により建設作業員の方が お一人不幸な事故にあわれている事を。 そして、また、数年前にそこがまだ木工所だった頃 リストラにあった木工所の元所員の方が当てつけに 木工所の木材を糊で貼り合わせてプレスする機械に自らを投げいれ ご自身をプレスすると言う方法でお亡くなりになっている事を。 すこし薄気味悪さを感じた私は それでも残りのコーヒーを慌てる事無く飲み干し その場に設置して在る空き缶入れに空き缶を投げいれ おやすらかにと心の中で思いながらその場を後にした。 この日以降も毎日朝夕にこの場所を通るのだが今のところ何も無い。 |